治療指針5,6


既存組織を大切にする

できるだけ修復物としての金属は使わない

小川歯科医院では患者さんの口の中に現在存在している歯や歯周組織を

 

大切にします。歯医者は土台となる歯の根さえ残っていれば修復できます。

 

しかし、根が破損すると抜歯を検討しなければなりません。

 

患者さんに「壊れない強いクラウンを入れてください」とか「硬い材料で

 

作ってください」とかよく注文をいただきます。でも、考えてみてください。

 

人工物が壊れない恐ろしさを。例え話でよく話すのがヘルメットです。

 

ヘルメットはそれ自体を壊さないように作ろうと思えば硬い金属で

 

作るべきです。でも、ヘルメットの目的は頭部の保護で、衝撃が来た

 

ときにヘルメットが破損することで頭部を保護します。歯でも一緒です。

 

人工物が破損することで歯が破壊されることが防げるなら人工物の破損は

 

「良」とするべきです。人工物は何度でも作り変えができるからです。

 

小川歯科医院では破損しにくい金属製の人工物はなるべく使いません。

 

主にコンポジットレジン(樹脂)を用いて修復を行います。もちろん、

 

保険適用の材料です。ご希望ならば金属での修復も行いますが、

 

そのリスクは必ず説明します。